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国防力――「平和を守る」という現実的なチカラ

2025.06.06

「戦争なんて起こらない」「日本は平和だから大丈夫」――そう信じたい気持ちは多くの人に共通するものです。しかし、その平和を支えているのが「国防力」、すなわち国を守る力であるということは、忘れてはならない現実です。国防力とは、単なる軍事力ではなく、主権と日常を守るための備え全体を意味します。国を守る力であるということは、忘れてはならない現実です。国防力とは、単なる軍事力ではなく、主権と日常を守るための備え全体を意味します。

国防力とは何か

国防というと戦車やミサイルのイメージが先に立ちますが、現代の国防力はより多面的です。

  • 陸・海・空の防衛体制(自衛隊)
  • 宇宙・サイバー空間での情報防衛
  • 防衛費と軍事技術の水準
  • 諜報活動(インテリジェンス)や情報収集・分析力

これらは単に「戦う力」ではなく、戦わずにすむための抑止力として、外交や経済、安全な日常生活を支えています。

国防力が弱いとどうなるか

国防力が脆弱であることは、単なる防衛上の問題にとどまりません。現実的に、わたしたちの暮らしそのものが外から脅かされます。

  • 近隣国から領土や海域を侵されても、何もできない
  • 軍事的な圧力に対して、言いなりになるしかない
  • 有事の際に、自国民を助けることができない
  • 防衛技術を自国で持たず、武器や装備を高額で海外から購入し続けることになる
  • サイバー攻撃やスパイ活動に対して有効な防御ができず、機密や個人情報が流出
  • 国としての存在感や発言力が低下し、国際社会で孤立する

つまり、国防力の欠如は「戦争の危険」という遠い話だけでなく、わたしたちの安全と尊厳を守る術を失うことを意味します。

日本の現状

戦後、日本は「専守防衛」を基本とする一方で、多くの防衛上の課題を抱えてきました。

  • 憲法第9条を巡る議論は長年続いており、現実の脅威に対する備えとの間にギャップが存在します。
  • 自衛隊の人員不足や装備の整備不足も深刻な問題です。
  • 北朝鮮による日本人拉致問題はいまだ解決されておらず、国家としての交渉力が問われ続けています。
  • 北方領土、尖閣諸島、竹島などの領土をめぐる緊張は、依然として現在進行形です。
  • 一方、宇宙・サイバー空間といった新たな脅威にも対応する必要が高まっており、既存の防衛体制だけでは不十分とされつつあります。日本が置かれている安全保障環境は、かつてなく複雑化しています。

国防力を支えるもの

国防力を実のあるものにするためには、次のような支えが必要です。

  • 教育:国の安全保障に対する国民の理解と関心が不可欠です。
  • 経済力:安定した予算がなければ、継続的な備えはできません。
  • 技術力・情報力:先端技術による防衛と、情報収集の能力が鍵になります。
  • 政治力:国際社会との協調と、自国の主張を通すための外交的判断国防力とは、決して「戦うための力」ではありません。むしろ、「戦わずにすむ状態を維持するための力」です。そしてそれは、わたしたち自身の暮らしを守る力にほかなりません。

また現在、資源・食糧・水・医療・ITやAIを含む科学技術・SNSすらも他国への影響力という意味での戦略物資として扱われており、自国での供給能力や依存先の一極依存の是正のため各種資源や物資の調達先の多様化と国際影響力の向上競争が世界中で行われています。

と同時に軍事力こそが究極的な交渉力となることは核開発貧困国の北朝鮮をみれば軍事的脅威の圧倒的影響力明らかです。
北朝鮮のGDPは、名目では約1兆8,000億円と推計され、日本の鳥取県や高知県と同程度の経済規模とされ、日本のGDP全体(約700兆円)の約1000分の1、米国のGDP(約27兆ドル、約3900兆円)の約2000分の1に過ぎません。誰も歯牙にもかけない貧困国が世界を相手取って交渉の場に引きずり出しています。

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